多摩南北道路3号線府中所沢線【府中街道の一部と新府中街道】

今回は、多摩南北道路3号線の府中所沢線について東京都建設局のHP資料およびWikipediaの情報を基に検討します。

<概略>

 多摩南北道路3号線は町田駅付近と所沢駅付近を結ぶ路線です。このうち中河原駅北交差点から南側を鎌倉街道線、中河原駅北交差点から北側を府中所沢線と呼びます。今回は府中所沢線について取り上げます。

 府中所沢線は、府中市住吉町(すみよしちょう)四丁目の中河原駅北交差点から東村山市()米川(めがわ)(ちょう)五丁目の所沢街道との交差までを結ぶ道路です。このうち、中河原駅北交差点から小川町(おがわちょう)西交差点までを新府中街道、小川町西交差点から所沢街道との交差までは府中街道の一部とされます。

 開通区間は、片側2車線で整備されており、東村山市本町(ほんちょう)一丁目の野口橋交差点以南は、全区間片側2車線となる計画です。未開通区間は、国分寺市、小平市及び東村山市内にあり、国分寺市区間は約1kmが2017年3月16日に開通し、国分寺市東戸倉二丁目〜小平市小川町(おがわちょう)一丁目の約1.4kmが未開通です。東村山市区間と小平市区間も事業化されており、用地取得を推進中ですが、道路の整備には至っていません。未開通区間に並行して片側1車線の府中街道現道があり、府中所沢線の機能を代替えしています。

<結論>

・国分寺市区間は、2026年度の事業期間終了までに開通する可能性は高い。

・小平市と東村山市区間の事業期間は最長2028年度だが、現在の事業期間終了までに完成する可能性は低い。

<道路区間>

起点:東京都府中市住吉町四丁目(中河原駅北交差点)

終点:東京都東村山市久米川町五丁目(所沢街道)

府中市住吉町四丁目(中河原駅北交差点)

  | 新府中街道(東京都道18号府中町田線)

  |  府中市都市計画道路3・3・8号線 府中所沢線

本宿交番前交差点(国道20号 本宿交番前交差点)

  | 新府中街道(東京都道17号所沢府中線)

  |  府中市都市計画道路3・3・8号線 府中所沢線

  |  国分寺市都市計画道路3・2・8号線 府中所沢線

  |  小平市都市計画道路3・2・8号線 府中所沢線

小平市小川町一丁目(青梅街道 小川町西交差点)

  | 府中街道(東京都道16号立川所沢線)

  |  小平市都市計画道路3・2・8号線 府中所沢線

  |  東村山市都市計画道路3・3・8号線 府中所沢線

東村山市久米川町五丁目(所沢街道交差)

<事業中区間>

国分寺市事業中区間(国分寺市都市計画道路3・2・8号線 府中所沢線)

 起点:東京都国分寺市日吉町四丁目(国分寺市都市計画道路3・4・6号線 熊野神社通り)

終点:東京都国分寺市東戸倉二丁目(五日市街道)

延長:約1.4km

車線数:往復4車線

幅員:36~43m

用地取得は完了しているとみられ、工事等で大きなトラブルがなければ事業期間最終年度の2026年度までの事業完了に大きな障害はないとみられます。

小平市事業中区間(小平市都市計画道路3・2・8号線 府中所沢線)

起点:東京都国分寺市東戸倉二丁目(五日市街道)

終点:東京都小平市小川町一丁目(青梅街道)

延長:約1.4km

車線数:往復4車線

幅員:32~36m

計画交通量:33,300~34,200台/日

 用地取得を進めていますがまだかなりの件数が残っており、2026年度までの事業期間内に整備完了する目途は立っていない。主に住宅地を通過する往復4車線であることから、沿道環境の保全に配慮し、車道の両側に緑豊かな植樹帯や快適な歩行空間を有する幅10mの環境施設帯を設置する計画です。

東村山市事業中区間(東村山市都市計画道路3・3・8号線 府中所沢線)

起点:東京都東村山市本町一丁目(新青梅街道)

終点:東京都小平市小川町一丁目(青梅街道)

延長:約2.7km

車線数:往復2車線

幅員:22~24m(標準)

 本区間は、新青梅街道(東村山3・4・4)からさくら通り(東村山3・4・27)までの約950mは、西武新宿線の連続立体交差事業とあわせて整備を進めており、事業期間は2026年度までとなっている。さくら通り(東村山3・4・27)から都県境までの約1.8kmは、計画幅員22mの往復2車線道路として整備予定で、事業期間は2028年度までとなっている。いずれの区間も用地取得が完了しておらず、事業完了年度までの道路整備は難しいとみられる。

<まとめ>

・国分寺市の未開通区間は用地取得がほぼ完了しており、工事が順調に進めば、2026年度の事業期間終了までに完成する可能性があるとみられる。

・小平市の未開通区間は用地未取得がかなりの面積で残っており、2026年度の事業期間終了までに完成する可能性は低いとみられる。

・東村山市の未開通区間は用地未取得が残っており、区間毎に2026年度と2028年度に分けて予定されている事業期間終了までに完成する可能性は低いとみられる。

-以上-

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です