今回は、国道23号名豊道路について国土交通省関中部地方整備局名四国道事務所HP資料およびWikipediaの情報を基に検討します。
<概略>
国道23号名豊道路は、名古屋市と豊橋市を結び沿線の8市1町を通過する延長72.7kmの大規模バイパス道路で、地域高規格道路として整備しています。名豊道路は、豊橋東、豊橋、蒲郡、岡崎、知立バイパスの5つのバイパスによって構成されており、地域の交通需要やネットワークの連続性などを考慮して、効率的かつ重点的に整備が進められています。1972年から事業に着手し、現在までに、暫定2車線を基本として総延長の約87%にあたる約63.6kmが開通し、このうち31.3kmの区間が4車線で開通しています。
地域高規格道路としての名豊道路は範囲が一部異なり、名四バイパスの名古屋南IC – 豊明IC間延長5.8 kmを含み、豊橋バイパスの前芝IC以東は含まれません。豊橋バイパスの前芝IC以東と豊橋東バイパスは地域高規格道路としては国道1号バイパスの潮見バイパス・浜名バイパスと共に豊橋浜松道路を構成します。
<結論>
・2024年度には未開通区間が開通し、豊橋浜松道路区間と合わせ、約100kmに及ぶ地域高規格道路が全線開通する見通し。
<道路区間>
起点 – 愛知県豊橋市東細谷町(豊橋東IC)
終点 – 愛知県豊明市阿野町(豊明IC)
総延長 – 72.7 km(うち供用延長63.6km)
車線数 – 4車線(一部暫定2車線)
構造規格
構造規格第1種第3級 – 豊橋東バイパス、豊橋バイパス(野依IC – 大崎IC間、前芝IC – 豊川為当IC間)、蒲郡バイパス
構造規格第3種第1級 – 豊橋バイパス(大崎IC – 前芝IC間)、岡崎バイパス、知立バイパス
設計速度 – 80 km/h
通行料金 – 無料(全線)
どのバイパスも現状、自動車専用道路ではありません。歩行者・軽車両・原動機付自転車・小型特殊自動車は通行禁止。50 cc超の自動二輪車は通行可能となっています。
<事業中区間>
豊橋東バイパス
起点 – 豊橋市東細谷町(豊橋東IC)
終点 – 豊橋市野依町(野依IC)
IC – 豊橋東IC、細谷IC、小松原IC、七根IC、野依IC
総延長 – 9.2 km
道路構造 – 主に盛土構造
豊橋東IC~野依IC間(延長9.2km)において、関係機関協議を行っています。
豊橋バイパス
起点 – 豊橋市野依町(野依IC)
終点 – 豊川市為当町(豊川為当IC)
IC – 野依IC、大清水IC、大崎IC、豊橋港IC、神野新田IC、豊川橋南IC、前芝IC、小坂井御津IC、豊川為当IC
総延長 – 17.6 km
道路構造 – 主に高架構造及び盛土構造
野依IC~大崎IC間(延長4.0km)において、関係機関協議を行うとともに、橋梁下部工事等を推進しています。
蒲郡バイパス
起点 – 豊川市為当町(豊川為当IC)
終点 – 額田郡幸田町芦谷(幸田芦谷IC)
IC – 豊川為当IC、金野IC、蒲郡IC、蒲郡西IC、幸田芦谷IC
総延長 – 15.0 km
道路構造 – 主にトンネル、高架構造及び盛土構造
豊川為当IC~蒲郡IC間(延長9.1km)において、環境調査等を行うとともに、改良工事、橋梁上下部工事やトンネル設備工事を推進しています。2024年度の開通を目標としています。
岡崎バイパス
起点 – 額田郡幸田町芦谷(幸田芦谷IC)
終点 – 西尾市南中根町(安城西尾IC)
IC – 幸田芦谷IC、幸田桐山IC、幸田須美IC、西尾東IC、小島江原IC、中原IC、藤井IC、安城西尾IC
総延長 – 14.6 km
道路構造 – 主に高架構造及び盛土構造
幸田芦谷IC~西尾東IC間(延長9.1km)において、関係機関協議を行うとともに道路設計を推進しています。
<供用済区間>
知立バイパス
起点 – 安城市城ケ入町(安城西尾IC)
終点 – 豊明市阿野町(豊明IC)
IC – 安城西尾IC、泉IC、高棚福釜IC、高棚北IC、野田IC、西中IC(名古屋方面)、上重原IC、一ツ木IC(名古屋方面)、富士松IC(豊橋方面)、今川IC(名古屋方面)、豊明IC
総延長 – 16.4 km
道路構造 – 主に高架構造
<まとめ>
・2024年度には未開通区間である豊川為当IC~蒲郡IC間が開通し、豊橋浜松道路区間と合わせ、約100kmに及ぶ地域高規格道路が全線開通する見通し。
・豊橋東バイパス、豊橋バイパスおよび岡崎バイパスでは、4車線化事業が行われているが、全区間4車線化の目途は立っていない。
-以上-
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