三浦半島幹線道路【三浦半島主要幹線道路PJT】

 今回は、三浦半島の主要幹線道路建設プロジェクトのうち、三浦半島中央道路、国道357号(東京湾岸道路)延伸、横須賀PAスマートインターチェンジ、国道134号地下化について、関係自治体のホームページ資料とWikipediaの情報を基に検討します。

<概略>

 三浦半島の主要幹線道路は国道134号、国道16号、国道16号に含まれる横浜横須賀道路そして整備が進められている三浦縦貫道路、西海岸線、三浦半島中央道路等が挙げられます。これに加えて、国道357 号(湾岸道路)の延伸も計画され、三浦半島の主要幹線道路の一つとなることが見込まれています。

 今回は、令和3年度三浦半島地域広域幹線道路整備促進期成同盟の活動に盛り込まれている路線のうち、三浦半島中央道路、国道357号(湾岸道路)の南下延伸、横浜横須賀道路の横須賀PAスマートインターチェンジ整備と、国道134号の地下化について取り上げます。三浦半島地域広域幹線道路整備促進期成同盟の活動に盛り込まれている路線のうち、高速横浜環状南線、横浜湘南道路、三浦縦貫道路及び西海岸線については既に別の動画で取り上げているため、そちらを参照いただけますと幸いです。

<結論>

・三浦半島中央道路の調査中区間の着工時期は未定。

・国道357号(湾岸道路)は夏島交差点まで事業化したが、開通時期は未定。

・横須賀PAスマートインターチェンジは上り線から着手する。

<三浦半島中央道路>

三浦半島地域は、地形上の制約から、特定の幹線道路に交通が集中し、交通混雑を引き起こすなど、地域の社会経済活動に支障を来たしており、半島の中央部において南北方向の交通の軸となる幹線道路の整備が望まれています。この課題の対応策として、三浦半島中央道路が計画され、整備が進められています。

・全区間

起点:逗子市桜山

終点:横須賀市山科台

全長:約11.7km

・供用済区間

起点:葉山(はやま)町長柄(まちながら)

終点:横須賀市湘南国際村一丁目

全長:約4.7km

制限速度:北側区間50km/h、南側区間40m/h

※三浦半島中央道路の区間最も南側にある一部区間も供用されている。

横須賀市山科台一丁目 – 横須賀市山科台九丁目(約0.5km)

・調査中区間

逗子市桜山 – 葉山町長柄(約1.0km)

※周辺の生活道路への通過車両流入などの課題があり、検討が進められているが、住宅地直下をトンネルで通過するため、反対の意見も根強く着工に至っていない。

横須賀市湘南国際村一丁目 – 横須賀市山科台(約5.5km)

※調査中であり逗子、葉山を通る北側区間に比べて優先順位は低いとみられる。

<国道357号(湾岸道路)の南下延伸>

事業中区間:神奈川県横浜市金沢区八景島 – 神奈川県横須賀市夏島町(なつしまちょう)(延長2.3 km)

 三浦半島の3市1町が結成した「三浦半島地域広域幹線道路整備促進期成同盟」が毎年のように国土交通省や神奈川県に要望書を提出していますが、未着工となっています。2018年2月19日、国土交通省はこの区間の建設に向けて夏島交差点の改良工事に着手する旨を関係自治体に伝え、同年7月22日に着工しました。片側2車線の道路と歩道が整備される計画ですが、完成年度は明らかになっていません。また、横須賀市の要望している夏島から先の三笠公園付近までの延伸ルート検討は、今後の課題となっています。

<横須賀PAスマートインターチェンジ>

 横須賀市は、2015年6月3日に「(仮称)横須賀PAスマートインターチェンジ地区協議会」を設立・開催し、同年7月7日に国土交通省へ連結許可申請書を提出、7月31日付けで連結許可が下りました。坂本芦名線に横浜方面の出入り口のみを整備する計画で、現在、上り線の整備について準備を進めています。

<国道134号の地下化>

 逗子市は、逗子海岸の自然景観を復元するため、国道134号の地下化の実現可能性について研究することを国に要望しているが、実現の目途は立っていない。

<まとめ>

・三浦半島中央道路の調査中区間の着工時期は見通せない。

・国道357号(湾岸道路)の南下延伸は、夏島交差点まで事業化し、一部着工しているが開通時期は未定となっている。

・横須賀PAスマートインターチェンジはハーフインターチェンジで、上り線から着手するとみられる。

・国道134号の逗子海岸付近の地下化は、研究調査の目途も立っていない。

-以上-

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