東北中央自動車道(福島 – 横手)

 今回は、前回に引き続き東北中央自動車道の残り区間、福島 – 横手間について、国土交通省東北地方整備局ホームページの資料とWikipediaの情報を基に検討します。

<概略>

 東北中央自動車道は、福島県相馬市の相馬ICを起点とし秋田県横手市の横手ICを終点とする国土開発幹線自動車道です。1984年に横手南バイパスが事業化されて以降、この区間の道路は散発的に事業化されましたが、事業化の見通しすら立たない区間も存在しました。2011年の東日本大震災をきっかけにした東北地方の復興事業により、福島県内の区間が一般国道115号相馬福島道路として全区間が整備されることになりました。2018年には金山 – 金山北間が金山(かねやま)道路として事業化され、全ての区間が事業化されることになりました。今回は、前回取り上げた相馬福島道路を除く、福島JCTから横手ICまでの区間を取り上げます。

<ルート>

東北中央自動車道の福島 – 横手間は、福島JCTから横手ICの間に、以下のような道路名称が付けられている。

東北中央自動車道相馬尾花沢線:福島JCT – 米沢北IC

暫定2車線 設計速度:100 km/h 制限速度:区間による

・制限速度内訳

福島JCT – 福島JCT料金所:40 km/h(有料)

福島JCT料金所 – 米沢八幡原IC:70 km/h(無料)

米沢八幡原IC – 米沢北IC:80 km/h(無料)

米沢南陽道路(有料):米沢北IC – 南陽高畠IC

暫定2車線 設計速度:不明 制限速度:70km/h

東北中央自動車道相馬尾花沢線(有料):南陽高畠IC – 尾花沢IC

暫定2車線 設計速度:100 km/h 制限速度:区間による

・制限速度内訳

南陽高畠IC – 東根IC :70 km/h(有料)

東根IC – 東根北IC:80 km/h(無料)

東根北IC – 大石田村山IC:2022年度開通予定

大石田村山IC – 尾花沢IC:70km/h(無料)

尾花沢新庄道路(無料):尾花沢IC – 新庄IC

暫定2車線 設計速度:100km/h 制限速度:70km/h

新庄北道路(無料):新庄IC – 新庄北IC

暫定2車線 設計速度:100km/h 制限速度:70km/h

泉田(いずみた)道路:新庄北IC – 昭和IC

2車線 設計速度:80km/h 2022年度開通予定

新庄(しんじょう)金山(かねやま)道路:昭和IC – 金山IC

2車線 設計速度:80km/h 2025年度開通予定

金山(かねやま)道路:金山IC – 金山北IC

2車線 設計速度:80km/h 事業中

(しゅ)寝坂(ねざか)道路(無料):金山北IC – 及位IC

暫定2車線 設計速度:80km/h 制限速度:70km/h

真室川(まむろがわ)雄勝(おがち)道路:及位(のぞき)IC – 上院内IC

2車線 設計速度:80km/h 事業中

院内道路(無料):上院内IC – 下院内IC

完成2車線 設計速度:80km/h 制限速度:60km/h

横堀道路:下院内(しもいんない)IC – 雄勝(おがち)こまちIC

完成2車線 設計速度:80km/h 2025年度開通予定

湯沢横手道路:雄勝こまちIC – 横手IC

暫定2車線 設計速度:100km/h 制限速度:区間による

・制限速度内訳

雄勝こまちIC – 湯沢IC:70 km/h(無料)

湯沢IC – 横手IC:70 km/h(有料)

<道路管理者>

 福島JCT – 福島JCT料金所:NEXCO東日本 東北支社

福島JCT料金所 – 米沢北IC:国土交通省 東北地方整備局

米沢北IC – 東根IC:NEXCO東日本 東北支社

東根IC – 東根北IC:国土交通省 東北地方整備局

大石田村山IC – 新庄北IC:国土交通省 東北地方整備局

金山北IC – 及位IC:国土交通省 東北地方整備局

上院内IC – 下院内IC:国土交通省 東北地方整備局

雄勝こまちIC – 湯沢IC:国土交通省 東北地方整備局

湯沢IC – 横手IC:NEXCO東日本 東北支社

<効果>

 福島飯坂(いいざか)IC – 横手IC間で比較すると、東北自動車道及び秋田自動車道経由の場合、走行距離は約248km、料金は5,800円(普通車)であるのに対し、東北中央自動車道を経由する場合、距離は約216km、料金は2,620円(普通車)になる見込みです。

 ただ、最高速度は東北自動車道の方が速いため到達時間はそれほど差が出ないとみられます。また、東北中央自動車道はほとんどの区間で片側1車線の区間が続くため走りやすさは、東北自動車道の方が優れています。

<まとめ>

・全ての区間が事業化し、全線開通に向けて秒読み段階。

・全線開通で、福島 – 秋田間を最短距離で結ぶ自動車専用道路となる。

・片側1車線の対面通行区間がほとんどを占め、走りやすさは東北道経由に及ばない。

・無料区間が多く東北道経由よりも料金は安くなる。

―以上―

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