今回は、武蔵小杉駅について取り上げます。武蔵小杉は、住みたいまちランキングの上位にランクインしていますが、駅の混雑が問題として挙げられています。今回は、その原因と解決策について検討しました。駅周辺の街並みは新旧が混在しており、まだ洗練された街並みとは言い難いと個人的には考えています。
<結論>
JR武蔵小杉駅の容量不足は明らかだが、短期的には打つ手なし。
<駅構造>
・概略
東急線の武蔵小杉駅とJR南武線の武蔵小杉駅が北西部でクロスしており、東側のJR横須賀線に武蔵小杉新駅が建設された。
・改札口と自動改札機の台数
東急線:JR線方面改札13台、南改札6台、東急スクエア連絡口4台(10~22時)
JR南武線:北改札14台
JR横須賀線:新南改札6台+臨時2台(7~9時)
・駅ロータリー
- JR南武線北側の北口ロータリー
- 東急線東側の東口ロータリー
- JR横須賀線南西に南口ロータリー
<問題点>
・JR新南改札の容量不足。
・JRホームの容量不足。
・JR乗換え通路の容量不足。
・JR線の混雑率。
<乗降客数>2019年
JR:129,194人/日(乗車人員)
東急東横線:173,414人/日(乗降人員)
東急目黒線:49,842人/日(乗降人員)
<混雑率>2019年
横須賀線:武蔵小杉→西大井 輸送力:20,504人 混雑率:195%
南武線:武蔵中原→武蔵小杉 輸送力22,200人 混雑率182%
<対策>
・横須賀線に下り線用ホームの新設。
・横須賀線北側に改札口を新設。
<まとめ>
・横須賀線から東急線への乗換え通路容量不足は、周辺の歩道が狭いため対策実施後も解消されないとみられる。
・地下通路又は地上デッキ通路の新設が有効だが、地下は武蔵野南線があり設置空間が無く、地上デッキをマンションのベランダ前に建設することも現実的ではない。
・JR武蔵小杉駅の抜本的な混雑解消は現状打つ手なし。川崎市等関係者を巻き込んだ都市計画の見直しを行わなければ解決は難しい。
―以上―
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