今回は、大江戸線延伸について検討しました。大江戸線は都営地下鉄が運営しているため、その延伸については東京都が決められるはずであり、いつになるのか注目されるところです。
大江戸線の延伸は、光が丘から大泉学園町までの練馬区区間と、大泉学園町から東所沢までの埼玉県区間が、具体的に検討されています。東所沢から先に延伸する構想もありますが、具体的な計画は練られていませんので、今回は練馬区区間と東所沢までの埼玉県区間を検討の対象としました。
<結論>
練馬区区間は延伸可能だが、埼玉県区間は延伸不可。
<ルート>
・練馬区区間
光が丘駅から大泉学園町までの区間。
延長:約4km
新設駅数:3駅(土支田駅(仮称)、大泉町駅(仮称)、大泉学園町駅(仮称))
総事業費:900億円
・埼玉県区間
大泉学園町から東所沢駅までの区間。(東所沢駅で武蔵野線に接続。)
延長:約8km
新設駅数:3駅(新座中央駅(仮称)、清瀬北部駅(仮称)、東所沢駅)
事業費:1400億円
・埼玉県区間のかつての案
武蔵野線新座駅に接続する案もあった。
新設駅数は3駅でなく、新座市内に2駅設けて4駅新設する案もあった。
<事業性評価>
区間 | B/C |黒字化年
練馬区区間 |2.0~2.1| 19年
練馬区+埼玉県区間| 1.2 |33~36年
埼玉県区間 |0.8~0.9|黒字化しない
<まとめ>
・練馬区区間
事業債も高く、導入区間の道路整備と基金の積み立ても進んでいることから、数年以内に着工すると見られる。
・埼玉県区間
練馬区区間と同時に整備しなければ採算は取れない。
具体的な事業計画なく、数年で着工することは難しいため、事実上着工は不可能。
東京都の地下鉄が埼玉県に乗り入れるのか、埼玉県が新組織を作るのか未決。
既存の大江戸線利用者が増加すれば、新座市内に車両基地を受け入れることを条件に採算度外視で着工に進む可能性も。
―以上―
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